私は来る日も来る日も練習に明け暮れる野球大好き少年でした。
小学3年時に野球チームに入ってからは、父がバッティング練習をできるよう、車庫内にネットを作ってくれ、そこでほぼ毎日練習をしていました。
両親は小さな魚屋を営んでおりましたが、父は仕事を早く切り上げてくれ、寒い日も暑い日も二人三脚で練習に付き合ってくれていました。
そのおかげもあり、野球は上達し、高校進学後も野球に打ち込むことになります。
しかし、高校進学と同時期に祖父が脳梗塞で倒れ、半身不随の要介護者になり、家庭環境が大きく変わりました。
祖父の介護が始まるとその負担は想像以上に大きく、母は介護につきっきりとなり、仕事は父1人で切り盛りする状況へと変化してしまいました。
当時は、気付けていませんでしたが、社会人となり気が付いたことが2つあります。
「大学進学や野球継続の為に、母は介護に専念し、父は2倍働き売上を維持していたこと」
「介護が必要になると要介護者は勿論のこと介護者も含め、皆が肉体的・精神的・経済的に苦しんでしまうこと」です。
そんな両親の懸命な働きのおかげで、私は社会人野球を続けるという目標を持ち続け、大学でも野球を続けることができました。
しかし、そこで私は高校時代に痛めていた肩の怪我を再発し、野球でのキャリアを諦めることになります。
母が介護で辛い思いをしたことや自身の怪我という経験、前職で製造業に従事し培ったノウハウを活かし、
「全ての人々が健康に歩き続けるために」
「全てのアスリートが怪我の苦しみから解放されるために」
「全ての怪我や後遺障がいを抱える人々が健康を取り戻すために」
という3つの想いを体現すべく、4D-Stretchマシンを開発し、2021年4月に当社を創業しました。